第45回:多角化戦略と相乗効果

今回は、多角化戦略と相乗効果について説明します。

多角化戦略の利点は、相乗効果が得られることです。この相乗効果(シナジー効果)には、販売シナジー、生産シナジー、投資シナジー、マネジメントシナジーの4つの相乗効果があります。また、相乗効果がマイナスに作用することもあり、それを負の相乗効果(アナジー効果)と言います。多角化戦略を実施するときは、負の相乗効果が現れないよう注意することが大切です。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第5章第2節「多角化戦略と相乗効果」(102ページ)もご参照ください。





第44回:アンゾフの成長ベクトル

今回は、アンゾフの成長ベクトルについて説明します。

アンゾフは、事業をどのように発展させていくかを検討するための手法として、成長ベクトルを提唱しました。これは、会社の事業の扱う製品と販売する市場を、それぞれ、既存と新規に分け、その中からどの方向に向かって事業を成長させていくべきかを検討します。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第5章第1節「製品と市場をマトリックスで考える」(100ページ)もご参照ください。





第43回:近視眼的マーケティング

今回は、近視眼的マーケティングについて説明します。

近視眼的マーケティングは、マーケティングマイオピアとも呼ばれ、米国で活躍した経済学者のレビットが、「マーケティング発想法」という著書の中で、「ドリルを買いにきた人がほしいのは、ドリルではなく穴である」ということばを引用し、顧客が求めているものは商品そのものではなく、その商品から得られるベネフィットであるということを示唆しました。しかし、経営者の方が十分に気をつけていないと、自社の事業の定義を狭く解釈してしまう傾向にあり、十分な注意が必要です。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、知っとコラム「ドリルの穴」(98ページ)もご参照ください。





第42回:コンティンジェンシープランと事業継続計画

今回は、コンティンジェンシープランと事業継続計画について説明します。

コンティンジェンシープランは、不測事象対応計画ともよばれ、ローリングプランのような計画の修正では対応できないような、重大な環境変化に対応する計画です。具体的には、環境変化が起きた場合に、予め作成しておいた計画に切り替えるというものです。

事業継続計画は、災害や事故などにより、事業の継続が困難になるような状態に陥ったときに備える計画です。したがって、事業の目標を達成するための計画というよりも、危機的な状況からの早期のリカバリーを目指す意味合いが濃いものです。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第9節「コンティンジェンシー・プラン、事業継続計画とは」(96ページ)もご参照ください。





第41回:事業計画とローリングプラン

今回は、事業計画とローリングプランについて説明します。

まず、経営理念が「どこへ」、経営戦略が「どうやって」を示すものであるものに対し、事業計画は、「いつ」、「だれが」、「なにを」実行することを示すものです。また、経営理念や経営戦略が主に言葉で示されるものであるものに対し、事業計画は主に数値が使われることが特色です、そして、この事業計画によって、従業員や銀行など、ステークホルダーに対して、経営者の事業に対する考えを具体的に伝えることができます。

つぎに、ローリングプランは、中長期の事業計画に対し、経営環境の変化に即したものにするために、毎年、変更を行う計画です。一般的な中長期計画は、修正を行っても、計画の終了日に変更はありませんが、ローリングプランは、毎年、変更を行った時点が計画の起点であり、計画の終点も1年ずつ後にずれるものです。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第8節「短期計画、長期計画とローリングプランとは」(94ページ)もご参照ください。





第40回:ナレッジマネジメント

今回は、ナレッジマネジメントについて説明します。

近年、「情報」は、「ひと」、「もの」、「かね」につぐ、第4の経営資源として重視されています。そして、この情報を活用して事業のプロセスを改善する手法としてのナレッジマネジメント(知識経営)を、多くの会社が採り入れるようになっています。さらに、このナレッジマネジメントの中で、野中郁次郎しが提唱した、SECIモデルが著名です。SECIモデルは、暗黙知と形式知が変換作用を起こすことによって、新たな知識が創出されるプロセスを示すものです。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第7節「ナレッジ・マネジメントとは」(90ページ)もご参照ください。





第39回:ISO9001

今回は、ISO9001について説明します。

ISO9001とは、国際標準化機構が発行した、品質マネジメントシステム(QMS)です。QMSとは、品質を管理するしくみのことで、管理の対象は製品を生産したりサービスを提供したりする工程(プロセス)です。これは、よい品質の製品やサービスは、工程を管理することによって生産されたり提供されたりするという考え方、すなわち、プロセス・アプローチに基づくものであり、これはQMSの大きな特徴となっています。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第6節「ISO9001の導入にはどんな効果があるか」(88ページ)もご参照ください。





第38回:ERP

今回は、ERPについて説明します。

会社の経営資源を適切に配分する計画を、企業資源計画(ERP)といいます。これは、製造業で行われていた、資材所要量計画(MRP)の範囲を、資材だけでなく、人材、資金まで広げたものです。このような複雑な計画が作成され、また、活用されるようになった背景には、情報技術が著しく発展したという状況があげられます。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第5節「ERPによって事業管理を行う」(86ページ)もご参照ください。





第37回:バランススコアカード

今回は、バランススコアカードについて説明します。

策定した経営戦略を確実に遂行するためには、それを管理する仕組みが必要です。その代表的なものが、バランススコアカード(BSC)です。BSCでは、従来、重視されてきた財務の視点だけでなく、顧客の視点、業務プロセスの視点、学習と成長の視点の4つの視点から、総合的に戦略遂行を管理できる仕組みです。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第4節「戦略遂行のための管理体制はどうするか」(84ページ)もご参照ください。





第36回:環境分析

今回は、環境分析について説明します。

前回説明した経営戦略を策定するには、自社の経営環境が明確にしておく必要があります。そこで、会社の外部環境(マクロ環境・ミクロ環境)と、内部環境(事業活動・経営資源)を、それぞれの分析手法によって調査します。つぎに、分析結果を、強み、弱み、機会、脅威に分類し、そこから、自社に適切な戦略を検討します。
詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第4章第3節「環境分析はどのように行なうか」(82ページ)もご参照ください。