テイラーの科学的管理法を補う理論は、その後の米国でも研究されました。その中で著名なものは、メイヨーやレスリスバーガーらによって、1927~1932年にかけて行われたホーソン実験です。
このホーソン実験は、ウェスタン・エレクトリック社のホーソン工場で行われたもので、次のようなことがわかりました。
賃金、休憩、室内温度などの条件を変えて作業量の推移を計測した。労働条件や作業環境を改善すれば、生産性は改善したものの、それらの条件を改善前に戻しても生産性は変わらなかった。→経済的な条件や物理的な条件で生産性が改善するとは限らない。
データ収集を目的に、研究者が監督者とともに作業員に対して面接を行い、その際、質問項目を決めずに自由な会話をしてもらう方法で面接を行ったところ、その後、生産性が向上した。→監督者が部下の生活の状況などを把握するなどして理解が深まり、リーダーとしての資質が高まった。
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また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第2章第10節「ホーソン実験とは」(52ページ)もご参照ください。
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