第14回:組織の3要素

今回は、組織の3要素についてご説明します。

バーナードは「お互いに意思を伝達できる人々がいて、その人々は活動することによって貢献しようとする意思を持ち、共通の目的を成し遂げようとするときに、組織は成立する。したがって、組織の要素は、コミュニケーション、貢献意欲、共通目的である」と述べています。

組織は、ひとりでは達成できないことを複数の人が集まって成し遂げるときに必要とされるものですから、まず、その集まった人々にとっての共通の目的があるということになります。そして、その共通の目的を成し遂げるために人々が集まるわけですから、その人たちが自分を犠牲にして目的達成のために貢献しようとする意思があるということになります。

そして、共通目的と貢献意欲の間に入り、両者を結びつけるものがコミュニケーションであるとバーナードは述べています。すなわち、共通目的がどういうものかがコミュニケーションによって人々に伝わらなければ、貢献意欲は得られないということです。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第2章第3節「組織の3要素とはなにか」(38ページ)もご参照ください。