第26回:ライン組織とファンクショナル組織

会社の組織も、組織の管理原則に基づいてつくられており、命令統一性の原則でつくられたものが、ライン組織といいます。これは、トップからボトムまで、ひとつの命令系統でつながっています。

これに対して、専門化の原則に基づいてつくられた組織はファンクショナル組織といい、職能ごとにそれぞれの上司から指示を受ける組織です。

しかし、それぞれに長所と短所があることから、両者を合わせたライン・アンド・スタッフ組織を、現在は、多くの会社が採用しています。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第3章第2節「ライン組織とファンクショナル組織」(62ページ)もご参照ください。





第25回:組織の管理原則

組織の維持・管理のためには、ある程度の秩序が必要ですが、これについては、多くの研究者が研究しています。その中でも、ファヨールが14の原則を示していますが、現在、その中の5つの原則が重要と認識されているようです。

具体的には、(1)専門化の原則、(2)権限責任一致の原則(階層化の原則)、(3)統制範囲の原則、(4)命令統一性の原則、(5)権限移譲の原則(例外の原則)です。

詳しくは、番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第3章第1節「組織の管理原則とは」(60ページ)もご参照ください。





第24回:日本的雇用制度の三種の神器

1960年代の日本の高度経済成長は、欧米の研究者も大きな関心を持っていたようです。その要因は、「終身雇用」、「年功賃金」、「企業別組合」、すなわち、日本的雇用制度の三種の神器と言われ、1970年代にドラッカーなどによって評価されました。

このような雇用制度は、従業員の帰属意識を高め、よい方向に働いた結果、高度経済成長をもたらしたと考えられますが、成熟期を迎えた現在は、これらの制度はうまく機能しなくなりつつあります。詳しくは、番組本編をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第2章知っとコラム「日本的雇用制度の三種の神器」(58ページ)もご参照ください。





第23回:コンティンジェンシー理論

組織については、組織そのものや、その構成員に関してだけでなく、組織が置かれている環境との関係についても研究が行われています。それらの理論は、コンティンジェンシー理論として知られています。

コンティンジェンシー理論の主なものは、バーンズとストーカーによる、機械的組織と有機的組織、ウッドワードによる、生産技術に対応した組織の管理方法、ローレンスとローシュによる、環境の不確実性と会社の部門の分化や統合の程度の関係などです。

詳しくは番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第2章第12節「コンティンジェンシー理論とは」(56ページ)もご参照ください。

第22回:欲求段階説・X理論ーY理論・動機付けー衛生理論

人をどのようにとらえるかという研究は、バーナードの「全人仮説」やメイヨーの「社会人」以外にも、さまざまな研究が行われており、今回は、その代表的な3つについてご紹介します。

ひとつめは、マズローの欲求段階説です。これは、ひとの欲求は、生理的欲求→安全欲求→社会的欲求→自我の欲求→自己実現の欲求と、より高い欲求に向かって成長しようとしているという考え方です。

ふたつめの、マグレガーの理論は、「人は仕事が嫌いで、できれば働きたくないと考えている」という古い人間観(X理論)ではなく、「人は本来は仕事が好きで、進んで働きたいと考えている」新しい人間観(Y理論)で、人を管理するべきだというものです。

みっつめの、ハーズバーグの考え方は、人は、給与をあげるなどの不満(衛星要因)をなくす働きかけは、不満をなくすだけにとどまり、昇進をさせたりする(動機付け要因)働きかけを行わなければ、満足を感じないという理論です。

この続きは番組をお聴きください。

また、「図解でわかる経営の基本いちばん最初に読む本」をお持ちの方は、第2章第11節「マズローとマグレガーをハーズバーグ」(54ページ)もご参照ください。